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最近いろいろな屋根材を見かけますが、どんな屋根葺材料があるか教えてください。

現在、屋根を葺(ふ)く材料は大きく分けて以下の5つです。それぞれ特性を持ち、耐久性・表情・屋根の形などとのかねあいで決めると良いでしょう。

◇植物材
芽吹き・桧皮葺き・柿葺き等。皮や茎、割った木を重ねて葺く古くから使われ、現在では材料の入手が困難であり職人の減少でコスト高。特長は優れた断熱性です。

◇石材
薄くした石を重ねて葺くもので、天然スレート・鉄平石等が使われます。この材料も植物材と同様、あまり使う機会の少ない材料となってきました。

◇金属材
古くから使われてきたものには、銅板・鉛板があり、最近は鉄板にアルミニウム・ステンレス・チタン等とその複合板が広く使われています。どれも軽く、屋根を薄くできますが、断熱は他の材料との組み合わせにより確保します。

◇粘土板材
主に瓦として馴染みの材料で、形・色等多種あり製品によって表情が多様に変化します。また、耐久性に優れ、瓦の下面を空位が流れるため、屋根面の熱を下に伝えにくい性質があります。

◇セメント系
モルタルを成型し瓦状にしたもの、石綿等をセメントに混ぜ成型し、板または波板状にしたもの等があります。瓦状のものは瓦、板状のものは金属材の特徴を持ちますが、顔料を使っているものが多く、色があせることもあります。

『月刊ぷらざ2000年12月号掲載』回答:松村和雄(JIA会員)

6 月 13, 2005 カテゴリー: 材料 |

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